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とてもセンシティブな人

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アメリカのある心理学に関する有名なウェブサイトによると、約20%の人がとてもセンシティブな性格であるという。そして面白いことに、それは成長するうえで出来上がった性格ではなく、もって生まれたものだからしょうがない。

日本でこのタイプの人を表す特別な名前があるのかわからないので、こちらで使われている名前で話していきたいと思う。

その名も、Highly Sensitive Persons (HSPs)。そのままでしょ。

そもそもこのタイプと出会ったきっかけは、私の一番身近にいる人がそうだからである。

「なんでこの人はこんなに神経質なのか」
「どうしてすぐお腹が痛くなったり、頭痛がしたり、体中が痛くなるのか」
「どうして、ストレスを解消できないのか」
「どうしてストレスを解消しようとしないのか」
「そもそもどうしてこんなにネガティブなのか」
「どうしてこんなにこの人は難しいのか」

私も他人より比較的センシティブな人間だと思う。でもこの人は度を越えている。そして何より本人はあまり自覚していない。もちろん、それで生きてきたのだから当たり前だ。

先ほども述べたが、生まれつきなのだ。だから直そうとしたら、こちらのストレスがたまる。もし、そういう人が近くにいたら、まずそういう人なんだと受け入れるしかない。そして、なるべく放っておく。

もちろんそれが、恋人だとか家族とかだったら放っておくなんてできないと思うかもしれないが、だからこそ放っておくことを私は勧める。ちなみに、関わらないというのではない期待しすぎない、違うことを受け入れる。

 

記事によると、HSPsは人よりも優れた感覚をもっている。それは良いことなのだが、色んなものに神経質になってしまうという傾向がある。だから、私の身近な人のケースのように、胃腸が弱かったり、アレルギーもちだったり、頭痛もちだったり、慢性的に疲れていたりする。

感覚としては、人よりも大きなアンテナを持っていると思ったらいいと思う。拾わなくていい情報も拾ってしまう。そしてその情報の多さのために、常に何かを考えていて脳が休めない状態になっている。そしてどちらかというと、ウツになりやすい。

物知りで、仕事も丁寧だが、処理能力はそんなに早くはない。コンピューターでいうなら、常にオーバーヒートしている状態にある。

もちろんこのタイプの人の長所もある。記事によるととても創造力(Creativity)に長けている可能性があるという。なぜなら、普通の人が感じにくい音や、匂い、触感にも敏感だかららしい。そのため、芸術の分野において可能性を持っている。

どうしたらいいか

さて、一番重要なのはそういう人がそばにいたらどう接したらいいのか。まず、注意をしたり、怒ったりするのは逆効果である。刺激に対してとても敏感なのだ。もちろん普通の人も、怒られたり、何か指摘されたりすれば、落ち込んだり、辛い気持ちになったりする。でも、このHSPsに至っては、性格やその後の行動に大きく左右するほどのインパクトを与えることになる。

その反面、ポジティブな刺激は普通の人よりも良い効果を与える。そして、ネガティブな刺激は普通の人より大きなダメージとなる。

 

もしあなた自信がHSPだと思うなら、

1)全ての情報/刺激から完全に離れる時間を作る

先ほども話したが、脳がオーバーワークしている状態になりやすい。一日数回(短い時間でいい)何も考えないで瞑想(Meditation)する時間をもつといい。

2)自分に問いかける。

HSPsは刺激に対して、ネガティブに反応しやすい。そのため、何かあると自分のせいではないかと落ち込んでしまう。それを予防する方法として、「この場合どうしたらもっとうまくいったのか」や「この出来事を違った視点でみるとどうなのか」と考える癖をつけると、ネガティブにとらえる前に情報を処理できるようになる。

3)環境を変える

もし、ネガティブなことを感じやすい環境(友達や家族も)にいるのであれば、そこから距離を置く。

4)ネガティブな情報に対し、武装する。

ネガティブなことを受け入れないと自分に言い聞かせる。自分の周りには見えないバリアがあって、ネガティブなことを受け入れないよう守られているとイメージをする。

 

もし、あなたの周りにHSPがいたら

1)回りくどい言い方をしない。

ちょっとひねった言い方をすると、貴方の意図に反して、HSPsはネガティブにとらえてしまうかもしれない。安心させる言い方で、アドバイスなどをするといい。

2)違った見方をする。

もしHSPsが何か強い表現で物事を言ってきても、オーバーリアクションをしない。とりあえず受け入れる。

3)時間や空間を与える。

オーバーワークしている状態に対し、クールダウンする時間を与えてあげる。

 

たぶんこれを読んで、多くの人がHSPsと付き合うのは「面倒」だと思ったかもしれない。でも、記事によると5人に1人はこのタイプに属する。そのため、このタイプの人と付き合わなくてはいけない場面が少なくても数回はあると思う。

個人的な見解だが、HSPsは悪い人たちではない。楽しいポジティブな環境にいれば、人よりもおもしろい/楽しい人になる。真面目だし、人を思いやる気持ちも強いと思う。

HSPに限らず、人はそれぞれ違う。みなが自分と同じ感覚/価値を持っているわけではない。ここで言いたかったのは、こういう人もいるんだということ。そしてもし近くにHSPかなと思う人がいたら、ちょっとでも理解するきっかけになればいいと思う。

 

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